Tailwind CSSは、Web開発者にとって非常に人気のあるCSSフレームワークです。
シンプルな構文と直感的なクラス名を使用することで、開発者は簡単かつ迅速にデザインを構築できます。
今回は、Tailwind CSSについて紹介していきます。
Tailwind CSSは、シンプルで効率的なCSSフレームワークであり、素早いデザイン構築が体験できます。
従来の手法とは異なり、プリセットされたスタイルクラスを使用することで、煩雑なCSSコードの記述が不要です。
これにより、効率的かつ一貫性のあるデザインが容易に実現できます。
通常のスタイリングでは以下のようになります。
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<div class="content">コンテンツ</div> <style> .content { background-color: #3b82f6; color: #fff; padding: 1rem; } </style> |
Tailwind CSSでは、例えば以下のようなクラス名を使用してスタイルを指定します。
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<div class="bg-blue-500 text-white p-4">コンテンツ</div> |
このシンプルで直感的なクラス名を使うことで、即座に要素にスタイルを適用できます。
詳しいクラス名については、公式のDocsを参照してください。
paddingについてのクラス名
Tailwindの最大の利点は、柔軟性とカスタマイズ性です。
プロジェクトの要件に合わせてスタイルを微調整でき、自分のデザイン哲学に合わせてカスタムクラスを作成できます。
Docsで定義されていない指定や css変数 、画像ファイルなどの指定、擬似要素の設定も可能です。
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<div class="w-[777px] h-full text-[color:var(--my-var)] bg-[url('/what_a_rush.png')] before:content-['hello\_world']">カスタムのスタイル</div> |
さらに、JavaScriptを使用して動的なスタイリングも可能です。
デフォルトのスタイルをベースに、プロジェクト独自のスタイルを簡単に追加できます。
必要ないスタイルは無効化し、プロジェクトの要件に合わせることができます。
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<div class="bg-blue-500 hover:bg-blue-700 p-4">ホバー時のスタイル</div> |
:hover(ホバー)以外にも、:focus
や::before
, ::after
も先頭に付けることで使用できます。
また、hoverやfocusだけではなく madia query の設定も要素 :sm
,:md
`のように直接行うことができるのでレスポンシブデザインも簡単に実現することができます。
さらにダークモードもdark:
と先頭につけるだけで簡単に指定することができます。
Tailwind CSSは最適化された軽量なフレームワークであり、ページの読み込み速度を向上させます。
これはユーザーエクスペリエンス向上だけでなく、SEOにも有利です。
Tailwind CSSは、クラス単位でスタイルがモジュール化されています。これにより、プロジェクト全体で必要なスタイルだけがビルドされ、不要なスタイルが生成されないようになっています。
ユーザーが必要とするスタイルのみがページに組み込まれ、冗長なコードやファイルサイズの増加を避けることができます。
Tailwind CSSはビルドプロセスで未使用のクラスを自動的に検出し、削除します。これにより、本番環境でのファイルサイズを最小限に抑え、ページの読み込み速度を向上させることができます。
Tailwind CSSはPurgeCSSというツールとも統合されています。PurgeCSSはビルド時に不要なCSSを削除し、必要な部分だけを残すことができるツールです。
この統合により、プロジェクトに使用されているクラスだけが本番用のCSSに含まれ、不要なスタイルが排除されるため、ファイルサイズが最小限に抑えられます。
ビルドプロセスにおいて、Tailwind CSSは生成されたCSSを圧縮し、冗長な空白や改行を削除します。
これにより、ファイルサイズが小さくなり、ページの読み込み速度が向上します。
ビルド済みのTailwind CSSは、通常はキャッシュされ、再ビルドが必要ない限り毎回生成されません。
これにより、開発者がコードを変更しても、キャッシュされたビルド結果が使われ、ビルド時間が短縮されます。
ドキュメントが豊富に用意されており、学習コストが低いのもTailwind CSSの魅力です。新しいプロジェクトに導入する際もスムーズに進みます。
Tailwind CSSは、効率的かつ柔軟なデザインを求める開発者にとって、優れた選択肢となっています。
その使いやすさとパワフルな機能は、現代のWeb開発において非常に重要な存在といえるでしょう。
Tailwind CSSには、公式やコミュニティによって構築された多くのUIコンポーネントやフレームワークが利用可能です。
これらはTailwindのクラス名を活用して、直感的に使いやすいUIを構築するのに役立ちます。
Tailwind CSSを使用したコンポーネント集
Tailwind UI
Tailwind CSSを使用したコンポーネント集
Tailwind UI Kit
TailwindCSSの作成元が作っている機能とアクセシビリティのみのUIライブラリ
Headless UI
Tailwind と AntDesign からインスピレーションを得たオープンソースの UI コンポーネント ライブラリ
Supabase UI
Tailwind CSSをベースとしたコンポーネント集
shadcn/ui
Tailwind CSSを使ってみて一番感じたことは、クラス名やルールを考える必要が無く、スタイルングできることです。
cssやsassを利用している場合、クラス名やファイル名など色々考える必要があるので、ここを省けるのはかなり大きいと感じました。
デメリットとしては、コンポーネントの再利用をしないと重複したクラス名ができたりと可読性が悪くなりそうと感じました。
ただTailwind CSSのクラスを一つにまとめてカスタムクラスも作成できるので、使い方次第では問題なさそうです。
Tailwind CSSをベースとしたコンポーネント集やUIライブラリも増えていっているので、開発者なら扱えるようにはなっておきたいcssフレームワークです。