OpenAIのAssistants APIを試してみた

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OpenAIのAssistants APIを試してみた

OpenAIのAssistants APIを試してみた

1. OpenAIのAssistants APIについて

Assistants APIは、開発者が自然言語で対話するAIアシスタントを構築するためのツールです。現在はBeta版がリリースされているのみで、正式なバージョンはまだ出ていないようです。
Assistants APIを使用することで、チャット形式のAIの挙動や回答をカスタマイズし、さまざまな分野に応用して適用させることが可能になります。

Assistants APIは現在3つのツールが用意されており、これらを活用することで、APIを組み込みシステムに特化したAIチャットを作ることが可能になります。

OpenAI – Assistans API

1. Function Calling

Function Callingは、コード内の関数を呼び出すための機能を提供します。
ユーザーが特定の関数を呼び出したいときに、それを簡単に実現することができます。
例えば、特定の計算を行う関数や特定のアクションを実行する関数などを呼び出す際に活用されます。

2. Code Interpreter

Code Interpreterツールは、ユーザーが入力したコードを解釈し、実行する機能を提供します。
これにより、ユーザーは自分で書いたコードの動作を確認したり、新しいコードを試したりする際に便利です。
さまざまなプログラミング言語に対応しており、効果的なコーディング体験をサポートします。

3. Retrieval

Retrievalツールは、データベースやリソースから情報を取得するための機能を提供します。
ユーザーが特定の情報やデータを必要とする場合に、それを素早く検索して提供することができます。
例えば、特定の質問に対する回答を取得したり、特定の画像や文書を検索したりする際に有用です。

2. PlaygroundでAssistants APIを試してみる

OpenAIではAssistants APIを試せるPlaygroundがあります。
OpenAIのサイトにログインすると誰でも利用できるので、今回はこのPlaygroundでAssistants APIを試してみたいと思います。

Playgroundは直訳すると「遊び場」ですが、プログラミングでは「ウェブブラウザ上で実際にプログラミング言語の挙動やライブラリ、フレームワークを試すことのできるサービス」のことです。

3. Assistants Playgroundでのテスト機能

Assistants Playgroundでは、実際にプログラムを作成する前にAPIの動作検証を行うことができます。
Assistants Playgroundは以下のような画面構成になっています。

パラメータの設定

画面左側のメニューでは、Assistants APIのパラメータの設定が行えます。

  • Name … Playgroundで利用するAIの名前を入力します
  • Instructions … AIが質問に対しての振る舞いを指示します
  • Model … 利用するChatGPTのモデルを選択します
  • File Search … 質問を回答するための知識となる、ドキュメントやソースコードのファイルをアップロードできます。(Retrievalの機能)
  • Code Interpreter … ソースコードをアップロードすることで、AIがコードを解釈し、実行結果を出力することができます。
  • Functions … 特定の関数を登録することで、AIに特定の条件で関数を実行させることが可能になります。(Function Callingの機能)
  • Response format … AIの返答を会話形式ではなく、構造化されたデータ形式(JSON)で返す指定です
  • Temperature … AIの返答内容をコントロールすることができます。低い値では、より確信度の高い応答が生成されますが、高い値ではより冒険的な応答が得られます。
  • Top P … AIが返答する内容の多様性と安定性のバランスを調整することができます。値を小さくすると、より一貫したテキストが生成されますが、Pの値を大きくするとより多様性のあるテキストが得られます。

ガイドラインのマークダウンファイルを読み込ませて回答させてみる

今回はCSSやHTMLなど、コーディングに関するガイドラインドキュメントをマークダウンファイルでアップロードし、AIに具体的な実装方法を質問してみました。

質問

CSSのコーディングガイドラインを教えて

回答

かなりざっくりした質問ですが、事前にアップロードしたドキュメントの中にあったCSSのコーディングガイドラインの内容に則った形で回答してくれました。
記法や命名規則も正確に記載されており、読み込ませるリソースやソースコード次第で、回答の精度はかなり高くできそうです。

AIの活用場面を増やしていくために

少し前まではチャット形式で質問・回答ができるだけだったAIも、
今ではドキュメントを読み込ませたり、事前に処理方法を指定できるようになって、特定の業務などにも柔軟に対応して利用できるようになってきているなと感じます。

普段の仕事の中でAIを活用していくためには、当たり前にしている作業をAIにさせることができないか、都度見直していく意識が大事なのかなと思いました。
そして、AIをどうやって使えるのか、新しい機能などをキャッチアップしてアイデアの引き出しを増やしていきたいですね。

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