みなさん、こんにちは!
刺激を求め、これまでの定義を崩した新しいサイトを日々探している周です。
さて、各会社・機関・団体がWebサイトを持つことが当たり前になった今、世界中にあるWebサイトの数はなんと19億(2022年現在のデータ)にも登りました。
さらに日本のWebサイトの割合は世界第3位の座をとっているそうです。
数多くのWebサイトからユーザーの関心を引くため、クリエイターたちの工夫や発想を凝らしているユニークなサイトも次から次と登場しています。
今日はその中からいくつかをピックアップしてご紹介します。
たてラボは、スキーマというWebのクリエイティブ業務を行うディレクション集団が運営し、地域の材料を使って独創性のある家具やアイテムを作る事業だそうです。
「ふかく、たてにもぐろう」というキャッチコピーのように、縦方向が異常に深いトップページ。
まずファーストビューの、逆さまになっている「こけし」が目に入ります。
スクロールすればするほど、どんどんこけしの頭とともに、下へ潜っていきます。
スクロールしながら読んでみると、創作活動によって心の底にある声を探ることを表現したいということがわかります。
さらにスクロールすると、こけしの頭をぐるぐる回したり、目の開閉が繰り返したりして、最後にインパクトのある目のイラストに着地します。
そして、画面の高さを超えるほどの大きい文字の「たてラボ」が出てきます。
ただ単に動きを見るだけでは何を伝えたいかはさっぱりわからなかったですが、かなり独特な発想で閲覧者が深く読みたい気持ちを引き出したのではないかと感じました。
INNOVATION LANDはTBS(テレビ局)が制作し、TBSテレビのある赤坂の魅力や自社の新しい取り組みを発信するサイトだそうです。
上下スクロールは存在せず、「メインイメージ」のみで構成するトップページ。
ローディング画面の後、街の全体像を全画面固定で表示しています。
見たいスポットをクリックするもしくはスクロールすると、TBSが構想する赤坂の街づくりを無限スライドで楽しめます。
さらにマウスを左右に動かすと、ぼかした背景が少し動いているのを気づきました。
背景の深さによって動く量が微妙に差があって巧妙に遠近感を出しているようです。
イラストとアニメーションをうまく駆使する面白いサイトです。
「猿人」は、広告の企画と制作やマーケティングを行う株式会社ENJINのホームページだそうです。
黒白の使い合わせと文字のみのファストビューはシンプルながらも、かなり創造的で大胆な設計です。
さらに、実績の記事を左から右に、右から左に交互に流しています。
面白いのは、流している内容はタイトル(実績の内容)ではなく、実績に対する問題点です。問題点をマウスホバーで初めて解決した実績のタイトルが出てきます。
直接にどんなものづくりをしたかを出すよりも、閲覧者の身近にある問題を前面に出したほうが自分の会社の凄さを伝えるという考えから生み出した発想だと思います。
そして、ただ単にデザイン制作ではなく、実際にある課題を解消するために提案していることをアピールしているのではないかと感じました。
Webサイトがどんどん増えている今、いかに人の心を捕まえる創造的なアイディアを生み出すのが、集客力アップの目標を達成する重要なポイントになるのではないかと思います。
それはWebクリエイターの使命で、既にある情報を元にサイトを生成するAIではできないのではないでしょうか。