こんにちは、三輪です。
私はエディタを節操なくいろいろ使う方ですが、一番起動率が高いのはBracketsです。
ちょこちょこ出てくるエラーについては、「まぁそのうちどうにかしてやろう」と思って、我慢しながらそのまま使い続けていました。
先日、我慢が突然臨界点を突破した(遅)ので、この機会に直すことにしました。
作業の備忘録ですが、同じお悩みの方のお役に立てば幸い。
以下は、Windowsでの環境修復を前提にした内容です。
また、今回の作業でご案内するフォルダが見つからない場合は、先にエクスプローラーから下記の設定変更を行ってください。
【Windows10 or 8.1】
[表示]タブ
→[隠しファイル]のチェックをオン
【Windows7】
[ツール]メニュー
→[フォルダオプション]
→[表示]タブ
→「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」のチェックをオン
→[OK]をクリック
起動時に以下のエラーが表示される場合があります。
「PHPランタイムが見つかりません。PHP7ランタイムをインストールして、PHPの環境設定で適切に”executablePath”を更新してください。これにより、コードヒント、パラメーターヒント、定義にジャンプなどのPHP関連のツールが有効になります。」
エラーメッセージの「環境設定を開く」をクリックすると、「brackets.json」が開きます。
キャンセルで閉じてしまった場合は、下記の場所から「brackets.json」を開いてください。
C:\Users\アカウント名\AppData\Roaming\Brackets\brackets.json
次に、PHPアプリケーションのパスを確認します。自分の場合は以下。
C:\\MAMP\\bin\\php\\php7.2.1
確認できたら、下のコードをbrackets.jsonに貼ってやります。
1 2 3 4 5 6 |
"php": { "enablePhpTooling": true, "executablePath": "上の手順で確認したPHPアプリケーションのパス", "memoryLimit": "4095M", "validateOnType": false } |
作業時には下記にもご注意。
JSONファイルでは設定項目を連想配列的な形で書きます。
そのため、現在末尾になっている項目に「,」を入れて「ここは最後じゃないよ」と教えてあげないと、「有効なJSONではありません」と怒られます。
【本来のパス】
C:\MAMP\bin\php\php7.2.1\php.exe
【修正後】
C:\\MAMP\\bin\\php\\php7.2.1\\php.exe
JSONファイル内では「\」はエスケープ文字としては認識されるので、「\\」と2つ重ねる必要があります(これに引っかかってしばらく呻る羽目に…)
これで問題解消。
エラーがなくなったせいか、起動自体も早くなった気がします。
「このプロジェクトには30,000個以上のファイルが含まれています。複数のファイルを操作する機能が無効になるか、プロジェクトがカラであるかのように動作します。」
フォルダを開こうとした時、中に含まれているファイル数がBracketsの許容量(メッセージには「30,000個」とあるのでおそらくそれ以上)を越えた時に表示されるエラー。
ファイルを大量に読み込みに行く→読み込めずにエラー→負荷がかかり、場合によってはそのままフリーズ→強制終了→再起動→該当のフォルダを真っ先に開こうとして応答しなくなる
という負の連鎖が発生します。
まずはBracketsを終了します。
フリーズしてウンともスンとも言わない場合は、タスクマネージャーから強制終了させてください。
次に、キャッシュフォルダとJSONファイルを削除します。場所は下記のとおり。
C:\Users\アカウント名\AppData\Roaming\Brackets
このフォルダ内にある「cef_data」フォルダ、「brackets.json」、「state.json」の3つを削除します。
これでもう一度フォルダを開いてみると、今度は大人しく起動してくれました。
過去に開いたフォルダの履歴が消えているので、頑張って開きなおしてください。
エディタはいくつか使っていますが、こんなにいろいろなエラーに遭遇したエディタは、今のところBracketsだけです。
そこまでして何故使うのかと言われたらそれまでですが、何かこう…手のかかる子ほど可愛いというか、「何とかしてやりたい」気持ちが勝ってしまいまして。
今回、気になっていたトラブルが一気に解消できたのでスッキリしました。
同じようなお悩みをお持ちの方、よろしければぜひお試しください。