こんにちは、中道です。CM、広告、WEBサイトなど、様々な場所で目にし、耳にするキャッチコピー。ブランドのイメージ付けには欠かせないものですが、いざ自分が考えるとなると簡単そうで、すっごく難しいです。どうしたら良いキャッチコピーがつくれるか、どのような言葉を選べば人の心に響くのか、いつも迷い、悩み込んでいます。。。
今回はそんなキャッチコピーの基本を見直し、有名なブランドのキャッチコピーの良い部分を改めて考えていきます。
まず、キャッチコピーの役割とは?という基本的なことから考えていきます。
キャッチコピー(キャッチフレーズ):主に商品や作品の広告など、何らかの告知や宣伝に用いられ、謳い文句や煽り文句となる文章で、広告コピー(広告文)の一部。
キャッチコピーとは、「どのような商品なのか」、「この企業はどのようなサービスを提供しているのか」など、商品や企業などブランド名だけではわからない部分を一言で補足する言葉です。
この言葉が響き、記憶に残ることで、そのブランドへの興味持たせることや意思を伝えることができます。
キャッチコピーは、目からも耳からも入るため、より印象付けができ、商品や企業のブランディングのイメージ付けにとても重要な役割になると言えます。
有名なキャッチコピーは短く・わかりやすい言葉で表されています。そして何より、「印象深く記憶に残る」よう計算され尽くされているんです。
今回はわたしが個人的に心に響いたと感じた有名なブランドメッセージをご紹介していこうと思います。
LUMINE(株式会社ルミネ)のコーポレートメッセージです。
ファッションビルらしく女性向けに「自分を更新する」という思いの爽やかさのあるメッセージになっています。そしてなにより、リズミカルな語呂がつい口ずさんでみたくなります。文字も全てひらがなにすることで柔らかい印象を与えているところも、女性らしさを感じられて良いですよね。
ユニクロなどを展開する衣料小売大手、株式会社ファーストリテイリングの企業キャッチコピーです。
ただ企業の在り方を伝えている言葉のようですが、徐々に規模が大きくなる部分に力強さを感じさせています。
ミツカン(株式会社 Mizkan Holdings)の企業キャッチコピーです。
食べ物は人間が生きていく上で大切なもので、その食べ物を作っている会社ということを、淡々とそして深みも感じさせられるような表現になっています。「いのち」をひらがなににすることで優しさと身近なイメージにも感じます。様々な想いを想像することができるキャッチコピーです。
スーパーマーケットチェーン、西友(合同会社西友)の現在のキャッチコピー。
とにかくインパクトがあります。安いのに新鮮、安いのに美味しい、安いのに安心安全といった思いをこの一言に集約されているところが秀逸です。「クセして」が少し自虐風であり、親近感も表現されていますね。
JAL(日本航空株式会社)のキャッチコピーです。
よく見る言葉が集約されていますが、明日の空へ羽ばたくというイメージが、飛行機の翼と未来へという部分にかかっており、企業イメージにピッタリとハマっています。単純ワードですが、わかりやすく企業イメージと理念を一言にまとめられており、シンプルで美しいキャッチコピーです。
「インテル入ってる」は、半導体素子メーカー、インテルの2005年までのキャッチコピーです。このキャッチコピーは日本発のブランディングキャンペーンの際に採用され、その後このキャッチコピーの語呂の良さから「intel inside」というロゴで世界中で広く使用されたようです。
短いけれど的を得てわかりやすく、音の響きが頭に残る言葉です。ダジャレなのに、スマートな印象になっているところが格好良いです。
ご紹介したブランドメッセージは、
そのブランドらしさや世界観、
一言で理解できるわかりやすさ、
言葉の単純さ、
思わず口に出してみたくなる語呂の良さ
など、短い言葉の組み合わせだけで印象深く、想像を広げることができるようなものになっています。このように様々なことに意識を置き、考えて作られているからこそ、人々の心に響き、愛されるキャッチコピーになっているのではと思います。
耳でも聞けて、目でも見れるという点では、ロゴ以上にイメージ戦略に必要不可欠になってくるキャッチコピー。
最近では大手企業だけに限らず、自治体や中小企業でもブランディングやリブランディングを行うためのWEBサイトで、ブランドメッセージやキャッチコピーなどを使用するケースが増えてきました。一言で内容を表現し、意思を訴えかけるキャッチコピーはとても重要視されています。
ハッとするような、記憶に残るような良いキャッチコピーを考え、より良いWEBサイトづくりを心がけていきたいです。