みなさん、こんにちは。面白く感じると目当ての場所へ即行動く周です。
さて、みなさんは旅行に行く際に、行き先や経由スポットをどのように決めていますか?
自分は観光スポットの公式サイトを見て決めることが多いです。
人々がスマホを使って情報を入手する今では、ホームページはますます会社、機構、観光地などの「顔」のような存在になっていると思います。
今回は日本中にあるミュージアムで、サイトへ訪問した人が行くたくなるような工夫を凝らしたものをいくつか紹介します。
兵庫県の西宮市にある日本酒の博物館だけあって、ところどころで和の雰囲気を味わえるサイトと感じています。
人が右から左へ見る習慣に合わせて、サイトのメニューは上もしくは左側に配置することが多いです。しかし、白鹿記念酒造博物館のサイトでは和を表現するために、縦書きで読む習慣に従って、メニューを右側に固定配置しています。
ファストビューから他のサイトとは一味違う演出になっています。
ファストビューで真っ先に目に入るのは日本酒づくりに必要不可欠な「木桶」です。
それに加えて、毛筆の書体でコンパクトある「酒」という文字も、ミュージアムのコンセプトを強調したと思います。
このようなファストビューを目にしたら、実際に「ただひとつの」日本酒の作り方を知りたくなりますね。
日本一の生産量を誇るメガネの産地である福井県の鯖江市にある専門ミュージアムです。
博物館のテーマとなるメガネを思い浮かぶことができる黒い丸をアクセント要素として多く配置されています。それはレトロなメガネの特徴である真ん丸の形を取り入れた発想だと思います。
全体的に白と黒を主な色調として使われていて、多めの余白があるレイアウトなど、シックで上品な雰囲気のあるサイトと感じています。
また、ページの左側にあるページネーションに見えるボダンですが、ちょうどスライドのほうに配置されています。これはきっとスライドを切り替える用のものだと思いきや、スクロールすると固定でついてきます。確かめるとページ内のコンテンツへ遷移するリンクでした。ここも普通のサイトとは異なる面白みですね。
このサイトを見ると、現地に行って世界有数の技術で作られたメガネの凄さを身をもって感じたいですね。
首都圏の大手私鉄の一つ、東急電鉄が運営する乗り物の博物館です。
決して新しくなくレトロなサイトではありますが、鉄道の雰囲気をたっぷり味わえることができるので、今見ってもちっともみずぼらしくないと思います。
まず言うまでもありませんが、「電車とバスの博物館」というサイトのタイトルの背景は電車やバスの切符になっています。下層ページのメインコンテンツの形も切符や回数カードを連想できます。
また、ファストビューのスライドをよく見たら、運転席の車窓の形に似ています。左右のスライドは敢えて少々比率が崩れた形で、真正面の窓と左右の窓を再現したのかなと思います。
ミュージアムのテーマである鉄道とバスの雰囲気を全面に出せた面白いサイトです。
スモールワールズは世界中の建造物や町並みから、宇宙区間そして未来社会の有り様まで、ミニチュアサイズで演出した作品を堪能できるミュージアムで、アジアでは最大規模を誇っています。
優雅な英文字フォントといい、落ち着いた配色といい、とても近未来的なビジュアルでおしゃれなサイトです。最先端の技術を使った展示にぴったりな雰囲気作りだと思います。
そして注目はファストビューです。
「small worlds」というロゴを大きく出したビジュアルですが、スクロールすると、ロゴが小さくなってヘッダーに固定する演出になっています。
それはまさかの1/80の縮尺で小さくした世界というコンセプトを融合した工夫です。
さらに閲覧を進めると、全体的に写真の角丸が大きく左下のみ鋭い角になっていると感じます。
それはインパクトのある英字フォントとの統一感を出しているかと思います。
そして「エリア紹介」にある「photo spot」というコンテンツです。実際にスマホで写真とる際の感覚を再現するという発想になっています。
これを見るとミュージアムに行って同じような美しい写真を自分のスマホに押さえていきたいという欲望を引き出したのではないかと感じています。
光と音で演出する新感覚のアートを楽しめる人気のミュージアムです。チームラボは世界中に拠点を持って展開されているので、ミュージアムの「チェーン店」と言えるでしょう。「未来の遊園地」というコンセプトを持っていて、光と音で作るアートを楽しめる別格の美術館です。
真っ黒の背景で、大きさの異なる四角に写真やYoutube動画で展示されているアートを紹介しています。非常にシンプルなレイアウトではありますが、暗闇の中で光で響く作品の美しさがインパクトになり、1つ1つのアート作品に注目させやすいビジュアルになっています。
このような没入感のある演出こそ、サイトの訪問者が実際に現地へ足を運ぶ興味を引き出すことができたのではないかと思います。
さらに調べてみると、国立科学博物館をはじめとして、VR技術を使って実際に館内にいるよう感覚を味わえるコンテンツがあるホームページもあります。
さまざまな創意工夫で人々が博物館にいきたいという気持ちを引き出しています。
今後さらにミュージアムの面白いサイトが出てくるのを楽しみにしています。