自社でSNSを活用する場合は、いかに個人ユーザーのコミュニケーションの輪に入っていけるかどうかがポイントとなります。
SNSを自社のコミュニケーションツールとしてとらえる場合、SNSの投稿ごとのリアクションの解析結果を見れば、その投稿(情報)がユーザーの役に立っているか、好まれているのかどうかを知ることができます。
今回は、代表的なFacebook、Twitter、Instagramに標準装備されている解析機能と、それを活用して確認しておきたい指標をご紹介します。
Facebookページを開き、上部のメニュー「インサイト」をクリックすると、概要メニューが開きます。概要メニューでは、ユーザーの属性やファン数の推移などの概要が確認できるので、こまめにチェックしましょう。
概要でざっと推移をチェックした後は、重要な「投稿への反応」を確認します。
Facebookのアルゴリズムの影響により、獲得したファンに投稿が届かないケースも起こります。
「リーチ」では、【どの投稿が多くのユーザーに届いたか】【どの投稿が届いていないのか】を確認します。
リーチの少ない段階では、投稿の内容を精査するよりも、リーチの母数を増やしましょう。リーチの母数がある程度増えてから、投稿内容を吟味しましょう。
「いいね」「うけるね」「すごいね」などの行動の総称を「リアクション」と言います。
個別の投稿内容をクリックすると、その投稿の解析内容を確認することができます。
個別投稿の詳細画面では、アクションごとの内容を確認することができます。
「いいね」、「コメント」など、1つのアクションに関する3つの数値が横一列に並んでいますが、
下図のように、
・「投稿そのものに対してのリアクション(下図①)」
・「同じ投稿を別のユーザーがシェアし、その先でのリアクション(下図②)」
・合計のリアクション数(下図③)
と分けられていますので、数値を見る際には注意が必要です。
また、Facebookでコンバージョンや、サイト誘導を目的に運用している場合は、「投稿クリック」でクリック数をチェックすることができます。(下図④)
Twitterで標準装備されている「Twitterアナリティクス」があります。
「プロフィールと設定」をクリックすると、メニューが表示されます。
メニューの中にある「アナリティクス」をクリックします。
「アナリティクスを有効にする」をクリックすると、アナリティクスページが表示されます。
「ツイート」メニューでは、次の3つの指標を確認します。
・インプレッション数(ユーザーがTwitterでツイートを見た回数)
・エンゲージメント数(ユーザーがツイートに反応した合計回数。(ツイートのクリック 、リツイート、返信、フォロー、いいねといったアクションを含む))
・エンゲージメント率(エンゲージメント数をインプレッションの合計数で割って算出された数値)
下図のように、期間を設定したり、「トップツイート」を選択すれば、インプレッションの多い順にツイートを表示することができます。
「オーディエンス」メニューでは、フォロワー数の推移がわかります。
また、一定数のフォロワーがいれば、フォロワーの興味関心や、属性について確認することができます。
最後にInstagramインサイトのご紹介をします。
※このインサイトを使うには、設定画面で「ビジネスプロフィール」に切り替える必要があります。
コンテンツの閲覧状況に関しては、下記の指標が確認できます。
・インプレッション数: 投稿が閲覧された合計回数
・リーチ: 投稿を見たユニークアカウント数
・ウェブサイトクリック: ビジネスプロフィールに登録されている ウェブサイトのリンクをタップしたアカウント数
・フォロワーアクティビティ: フォロワーが1日にInstagramを利用する平均回数
・保存: 投稿を保存したユニークアカウント数
その他に、「ストーリー」に関する指標、エンゲージメント(「いいね!」と「コメント」の数)に関する指標など確認することができます。
このような解析ツールの指標を活用して、ユーザーに好まれるSNSを育てていけるよう、改善していきましょう。