こんにちは！デザイナー兼ディレクターを担当している岡本です。
アウラに入社し、約3ヶ月が経ちました。
日々奮闘しながら、新しい学びや経験と向き合い、わくわくしながら過ごしております！
今回は、Webに関するトリビア「Webのはじまり」についてご紹介いたします。
世界初の Web サイトは 1991 年 8 月 6 日にCERN（欧州核研究機構）のコンピューター科学者であるTim Berners-Lee氏によって公開され、今でもオンライン上に残っています。
このページでは、World Wide Web（W3)に関する情報が紹介されており、見出し、テキスト、ハイパーテキスト（文書などの情報を相互にリンクで結びつける仕組み）といったシンプルな構成で作成されています。
The World Wide Web Project (CERN)
また、このWebサイトは、当時のブラウザ閲覧を体験することができる、シミュレーターページも用意されています。
The World Wide Web Project (line mode)
Berners-Lee氏が勤めていたCERN（欧州核研究機構）は、素粒子に関する研究を中心に行っていました。彼は大勢の研究者たちが、効率よく情報やデータを共有できるようなシステム開発を提案し、HTML（Webサイトを作成するためのプログラミング言語）、URL（Webサイトの位置を示す、住所のようなもの）とHTTP（Webサイトを表示させる通信規約）の環境を構築しました。
これらの要素で作成されたのが「ワールド・ワイド・ウェブ（WWW）」であり、現在のWebサイトが誕生したのです。（この時使用していたコンピューターは、当時Apple社から追放されたスティーブ・ジョブズが設立したNeXT社のものでした）
Berners-Lee氏は、このWebサイトの公開と同時に「WWWクライアント」というWebにアクセスするためのブラウザソフトも発表し、これを無償で世界に公開しました。彼は、この技術の特許権を主張しませんでした。Webは特定の企業や団体の手に独占されることなく、すべての人々に開かれたプラットフォーム（システム環境）であるべきと考えていたのです。
この功績により、Webは急速に社会に広がり、誰もが情報を発信できるプラットフォームとなりました。
1989年3月12日、この日にBerners-Lee氏がハイパーテキストによる情報システムを提案したことから、「ワールド・ワイド・ウェブの誕生日」とされています。
今年 2024年3月12日、彼は「ウェブの35回目の誕生日」を祝うオープンレターを公開しました。これは、現在のWeb情報システムの変革を訴える、以下のような内容のものでした。
Web全体の基盤にあったのは、Collaboration（協力）を可能とし、Compassion（思いやり）を育み、Creativity（創造力）を生み出そうとする意志であり、これを『３つのC』と呼んでいる。Webは、人間性に力を与えるためのツールだった。Web誕生からの10年はその役割を果たしたが、ここ10年の間でそのような価値を損なっているように感じている。
今日のWebシステムは、いくつかのプラットフォーム企業（Apple、Google、Amazonなど、様々なサービスを取引する場を提供する企業）が利己的な考えで支配していると見解し、それは、元々彼にあった非中央集権の精神に反しているのです。
こうしたWebの誕生で、社会は大きく進歩しました。また、AI技術の急速な発展により、さらに大きく変わろうとしています。
私はWeb制作者の一人として、この時代の変化に対応しながらも、Berners-Lee氏の言う『３つのC』「Collaboration（協力）を可能とし、Compassion（思いやり）を育み、Creativity（創造力）を生み出そうとする意志」をWebの本質として尊重することが、より価値のあるサービス提供につながると感じています。
まだまだ駆け出しの身ですが、このWebの本質を忘れず、これからも奮闘していきます！
