こんちにちはアウラの河野です。
前回弊社の松浦が「【Web業界を目指している方必見】実際のWeb制作の現場はこうだ!メモ」というブログを書いていたので、
私も自身の経験談を用いて、これからweb業界に一歩踏み出そうとしている方や、異業種からの転職の方に向けて、
業界全体の雰囲気や、自身の体験をベースとした転職方法などが伝われば幸いです。
※尚、今回記載している内容は自分の肌で感じた業界全体の流れも含みますのでご了承ください。
「webの仕事」と言うと、デザイン業務をイメージする人は多いと思いますが、
大きく4種類に分けることができます。
(1)制作会社
(2)マーケティング会社
(3)ECサイト運営
(4)web開発
「制作会社」・・・主にホームページの制作・運営などをメインの業務としています。
「マーケティング会社」・・・SEO・広告運用がメイン業務。
「ECサイト運営」・・・その名の通り、ECサイトの運営・更新。
「web開発」・・・webアプリケーションの開発がメインです。
(「web開発」と言うと、今ではiPhoneのアプリケーションやソーシャルゲームの制作を思い浮かべますが、今回は対象外といたします)
では、「マーケティング会社にデザイナーはいないの?」とか「制作会社ではwebアプリケーションの制作はできないの?」と思いますが、
これは完全に会社によって変わります。デザイナーのいるマーケティング会社も、webアプリケーションを制作する制作会社も、もちろん存在しています。
会社の規模感・スタッフなどによって、その辺りはかわりますが、おおよそこのパターンが多いと私は思います。
web業界は、業界自体の歴史がまだまだ浅く。凡そ30年程です。
日本での広告のはしりが平賀源内と言われているのに対し、30年前なんて、ついこの間に生まれた業界といった感じです。
その中で「ホームページ制作会社を立ち上げて、30年目になります」とか、「25年やっています」という会社は、ほとんど見たことがありません。
長くて20年、1番多いのは、10年前後かな?と感じることがあります。
なので経営者層の方も比較的若い方が多く、異業種から転職してweb業界に入った人が多い気がします。
例)某企業の営業マン → これからはインターネットの時代だと思い退職 → 独学でwebを勉強 → 独立 → 法人化
このようなパターンや。
例)私立大学卒 → 営業 → 社内のweb担当やマーケティング部に配属 → 独立 → 法人化
このように、大手企業で当時最先端のwebを触っていた人が立ち上げた、などのケースも多く聞きます。
これからweb業界に入りたい!でも、完全異業種から入れるのか、と悩んでいる人がいれば。
その会社の代表も異業種から入って来た人が多いので、あまり気にするポイントではないかと思います。
未経験からweb業界への転職や就職するパターンで一番多いのは「webスクール経由」ではないでしょうか。
私も、約4ヶ月程、リカレントスクールに通って、制作業務の基礎を学んでから転職活動を行ったりしました。
こういうスクール系は、就職や転職の斡旋も行っているところもあるので、
そのままインターン先に就職したとか、引き抜かれたと言った話しは私の周りでもチラホラ聞きました。
次が「独学」パターンです。
パソコンを触るのが昔から好きだったりする人は、この独学パターンが多いはず。
高校の授業、大学の必須科目などで、学んだ人は独学で知識を身につけている人は、
そのまま転職エージェントや求人媒体からの募集を見て、といったパターンもあります。
では、全くの未経験・全くゼロの知識から業界に入れるのか?となれば、
私の独断では「入れはするだろうけど、苦労するかも・・・」と言ったイメージ。
web業界は各種adobeソフトの操作、使用言語への理解があればあるだけ、入社後に有利になると思います。
なので、最低限の基礎中の基礎は、業界調査として覚えておく方が良いと思います。
「僕、文系だからプログラミング向いてないかも」とか、
「私は理系だから、デザインできないかも」など。
よく聞く「文系か理系か」問題ですが。
これは、「別にどっちも関係ないんじゃないの?」と思うのが、私の考えです。
というのも、web業界は、転職者が多いので、文系だろうと理系だろうと、あまり関係ないと思います。
確かにプログラミングとかになると、数学の要素が強くなるので、学生の頃から数字とか公式に慣れ親しんでいる人の方が、取っ付き安いとは思います。
逆に、デザイン業務はディレクターなどの立場になると営業を含む面も必ず出てくるので、大学が文系で体育会系のサークルに属して、上下関係を叩き込まれりした人の方が、
人付き合いの慣れがあり、得意になるかも知れませんが。
個人的には、「何系」で括るのは、あまり意味がないと思います。
では私がどうやってweb業界に入ることが出来たのか、参考程度に記載します。
※各関係者のために一部フィクションを交えます。
ざっくりとした、経歴はこんな感じです。
某芸術大学で写真専攻 → 某デザイン事務所 → ECサイトのカメラマン → ECサイトのweb担当 → マーケティング会社 → アウラ入社
「転職回数多いッ!!」と思われても仕方ありませんが、私の周りも同じぐらいなので、あまり当時は気にはしていなかったです。
そもそも私は一般大学ではなく、芸大だったので、
平均的な意見からはやや偏ると思いますが、ご参考程度と思ってください。
私がweb業界に足を突っ込んだのは、
ECサイトに携わってからです。ただその時は、HTMLで何かを書いたり、という業務はなく、
基本的には学生の頃から勉強していた、カメラを使っての商品撮影や撮影した写真の加工。
またphotoshopが使えたので、バナー作成なども行っていました。
ECサイトのweb担当になってからは、独学でHTMLを学んだり、
社内の先輩社員に教えてもらったりしながら、日々の業務をこなしていました。
しかし、今まで、全くHTMLとかに触れたことがなかったので、ずーーっと、外国語を喋っているような気分で、毎日憂鬱でした。
割と良く言われる「独学においての最初の入りが難関」という壁にぶつかった感じです。
退職後、リカレントスクールに通い、真面目に「webの基礎を学ぼう!」と思い、約4ヶ月程通いました。
そこでみっちりと基礎を学び、
「よし!俺もweb業界に入るんだ!」と、ポートフォリオを作成して転職活動しましたが・・・なかなかうまくいかず・・・
このときが1番しんどかったです。
自分自身の転職経験の多さ、年齢、知識の薄さや、また時期など。
色々な要因が兼ね合い、30社近く受けて、受かったのが2,3社。
最終面接で落ちる、書類専攻も通らないなど。すごい悩んだ時期でした。
その中でめぐり合わせで、マーケティング会社に採用され。
その後、自身のキャリアアップなども兼ねて、アウラに転職いたしました。
この時もポートフォリオサイトを作って、数十社ほど面談をしてもらい、その中でアウラにしました。
まず会社を決めるときに自分が重要視していたのが「制作を行う会社」でした。
次に、よくある「残業時間」「社内風土」「立地」「給与」なども、もちろん目安に入れていました。
制作会社は数多ありますが、1番会社選びで参考にしたのが「スタッフブログ」です。
求職者の方は特に見ていると思いますが、実際に私も、たくさんのサイトのスタッフブログを穴があくまで眺めていました。
「技術的なtipsの記載はあるのか?」「社内風景が写っているブログはあるか」
「どんな考え方をしているのか」「更新されているのか」など。
次に「制作実績」です。
やっぱり自分が「おおー!すごい」と思う所に入るのがベストかと思いますので、
どんなサイトを作っているのかなど、ソースコードを見たりしていました。
でも、私がオススメするのは「第一印象」です。
結構当たったりしませんか?「なんかいいかも」という、根拠のない信用で決めるのも有りだと私は思っています。
もし、「デザイン力が高い、クリエイティブな会社に入りたい」と思うのであれば、
制作実績を見るのが1番だと思います。
その際、ヘッダーのデザインやフッターのデザイン、スマホ時のメニューのデザインなど。
細部を見るのをオススメします。ヘッダー、フッターって、意外とデザインが難しいので。
次に「考え方や価値観で決めたい!」と思う場合は、
求職者の方はあまり見ないかも知れませんが、「会社概要ページ」と「サービスページ」を見るのが1番です。
自社の営業ページとなる箇所には、どんな考え方をしているのかが、必ず含まれているので、
行間を読むように、読み取って貰えればと思います。
これは私の実体験をベースにすると、一時期、面接で落ち続けていたときに、
再度、自分のアピールポイントを考え直しました。
私は当時「勉強したい!」とか言っていましたが、
会社は学校ではないので、途中から言うのをやめました。
それで次に、よくテンプレートのように聞く、過去の経験をアピールにするという手法を多様し、
なんとか、沼から這い上がりました。
まずは実績や・経験則ではなく、
過去の自分の経験からアピールするのが、鉄板であり、ベストアンサーだと思います。
華々しいweb業界に入ったあと、待ち構えているのが、「勉強」です。
web業界は歴史が浅い分、進化のスピードが早いです。
手持ちのカードで戦うという、スヌーピーの名言的な考え方は捨て、
次々に、カードを切りながら、その日・その日の、ベストを尽くすのが良いと思います。
最近は書籍だけではなく、動画などでもプログラミングやデザインの教則があったり、
またセミナーなども多いので、参加をするなどして、モチベーションを保ち続ける努力が必要になります。
ものすごく長くなってしまいましたが、
もし、転職や求職中などでweb業界に興味を持ってくれた方がいれば、
そういった方の参考になれば幸いです。
アウラのスタッフブログなどを見て興味を持ってくれたり、
仕事の依頼をしてみたい!と思った方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください!
みんなでweb業界を盛り上げていきましょう!