お初にお目にかかります。
入社一ヶ月、フレッシュデザイナーの森山と申します。
以後お見知りおきを。
ブログを書きなさいという業務命令によって筆をとった次第ですが、文章を書く習慣があるでなく、ましてや諸先輩方のようにビジネスに有益な情報を提供できるでもなく、現在PCの前で途方に暮れています。
先日の忘年会で酒に飲まれ
「あいさつだけで1回分、消費しやがって!」と
先輩の坂下さんに毒づいたこと、今になって猛省しきりです。
参照ブログ:はじめまして!
まぁそんなこんなで結局、
初回は三流WEBニュースのようなスキャンダラスなタイトルだけつけておいて
内容は私の敬愛する
藤子・F・不二雄先生の作品紹介
でお茶を濁したく思います。(個人ブログでやれ!)
よもや説明不要でしょうが
藤子・F先生といえば45年のキャリアで良質な児童漫画を描き続けた日本が誇るクリエイター。児童漫画に特化した作家であったという部分がミソで、スポーツ漫画以外どんなジャンルでも描けた「神様」手塚治虫に比べると「職人」気質の作家だったと言えるでしょう。
ドラスティックな業界の変化に対応しつつ
ぶれることなく、お客様である子供たちのニーズに答え続けたその姿勢。
クリエイター業の末席にいる私も爪の垢を煎じて飲みたいところです。
と、ちょっとはビジネスブログっぽくなったところで(なってない)本題にまいりましょう。なにしろ、そういった「天才職人」の作品です。大人になっても充分に楽しめます。
タイトルのちゃぶ台返しになりますが…まず1作品目
まずは、やっぱり「ドラえもん」。
僕はまだ描き尽くしたとは思っていない。徹底的に後一滴も絞れないというところまで絞って描いてみたいんです。「ドラえもん」の通った後は、もうペンペン草も生えないというくらいにあのジャンルを徹底的に描き尽くしてみようと。
トランヴェール 96年1月号より
博覧強記で知られる藤子・F先生がありとあらゆる要素を詰め込んだ児童漫画の金字塔。日本のカルチャーアイコン。もちろん子供向けなので、ウンコしっこ系の下ネタは散見することができますし、こう言う方もおられるでしょう
「下ネタって、しずちゃんのお風呂だろ。」
いえいえ、私が小学生の時に理解できなかったセクシャルなネタがはさまれる話が存在します。
それがコチラ
てんとう虫コミックス第8巻
「人間製造機」
一度、書き起こしてはみたものの、文字ではさっぱり面白くならないので是非、読んでほしいです。
思春期の頃に読み返して爆笑したのですが、同時にクリーンなイメージのある作品だけに驚いたのも事実です。本編自体は、かなり怖い話になっていて個人的には名作だと思っています。
ここからは無理矢理、下ネタにこじつけながら続けます。
早いもので、あっという間に年の瀬です。色々あった2016年、一言で言うとどんな年でしたか?オリンピックイヤー?文春イヤー?いいえ!違います!
2016年は「パーマン」誕生50周年です!!!!
新装版も絶賛発売中!
スーパー・ヒーローものは藤子・F先生がキャリアの浅い頃から描き続けていたジャンルで、パーマンはその完成形と言ってもいい作品。
ドラえもんの作中にも登場するスーパーアイドル、星野スミレことパー子のパンツが見れるのはパーマンだけ!
1号、ブービーに「マスクをぬいで!」と詰め寄られるパー子にバードマンが助け舟。顔に塗ると絶対に記憶することができないクリームを使い、パー子が1日素顔で活動する話。
1号「いつもなにげなく眺めていたが…」
1号「あれはスミレちゃんのパンティだったんだね」
ブービー「ウィ~」
お次は、スーパーマンつながりで
2017年1月に日本テレビ系列で始まるドラマの原作です。
1977年~1978年、漫画アクション連載
「中年スーパーマン左江内氏」です。
ドラえもんのヒット前夜に描かれた作品で、内容は中年のパーマンですねwとはいえ、舞台がかわればドラマも変わるわけです。
藤子・F・不二雄大全集|中年スーパーマン左江内氏
「中年はもてる………か?」
左江内氏が自身のスーパーマンの能力である透視能力を使って部下の若い娘さんの裸をみてしまいます。青年誌に描いたものだと、後述する異色短編集が圧倒的に面白いのですが…これは…
最終回にあのキャラクターがゲスト出演しますよ!
お次は、超能力つながりでコチラ。
私は社内ブログに一体何を書いているのでしょうか?
1977年~1978年、マンガくん連載
「エスパー魔美」です。
こちらも左江内氏とほぼ同時期に書かれたものですね。
主人公、佐倉魔美は画家である父のヌードモデルを務め、お小遣いを稼いでいるという設定でほば毎回裸が出てきます。
繰り返しになりますが、私は社内ブログに一体何を書いているのでしょうか?
1・2巻が2017年2月28日に発売されます
藤子・Fは上品な絵柄で実際エロ度少なめなんですが、巻数の浅い初期の頃の方が、いい意味で力がはいっておりいいやもしれません。
さて、お次は前述した異色短編集から
既成概念を寄せ集めて、新しいものに変身させる
88年「まんがゼミナール」より
1972年、ビッグコミック掲載
「気楽に殺ろうよ」です。
ライフワーク的に児童漫画を書き続けた藤子・FはショートSFの名手でもあります。少し視点をずらすことによって、まったく新しい世界観を提示させるこれらの作品群は非常に面白く、刺激的です。
どれもオススメなのですが一応、下ネタしばりということでコチラ。
朝起きると価値観が入れ替わった世界になっていた!
性行為はオープンだが食事は恥ずべきものと、いったように。主人公はこのおかしな世界に、どう納得していくのか?
これは、大人のあなたにも自信を持ってお勧めできる作品です。ぜひご一読を!
短編つながりで。いよいよ、これが最後!
1982年、漫画アクション増刊号掲載
「倍速」です。
下ネタしばりで少々アップアップで紹介してきましたがオオトリは完全なる下ネタです。藤子・F先生は上品な作画と良質なストーリーが持ち味の作家なのですが、こんなベタな!しかもオチに!作品自体はSF短編の中では面白い方ではないのですが、初めて読んだ時には、あまりのギャップに驚いたものです。
のろまで冴えないサラリーマン。あだ名は暗豚。ひょんなことから倍速時計を手に入れて…
パーマンにもでてくる狂気の天才・町の発明家、魔土災炎が登場。なぜか倍速時計を取り出す一コマのみドラえもんの手になっている。これはF先生のお茶目な悪戯です。てか、この話自体が悪戯みたいな作品です。
さぁ、そーいうわけでこのブログもこれにて了でございます。
好きなことを書くとダラダラ長くなってしまいます。よくないなぁ…これ…
とにかく藤子・F・不二雄は面白いので大人も子供も読みなさい!というブログでした。
そもそもこの原稿はアップされるのでしょうか?心配しつつ、また逢う日まで。
最後までお付き合いいただいきありがとうございました。