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巨人の星

技術の更新がはやく専門性を問われるWeb制作業界ではここ10年程でチームでの制作がデフォルトとなった。
ざっくりディレクター・デザイナー・コーダーという職種にわけられるが、今回は他業種の成功例を見ながらチーム制作について考えてみる。

巨人の星・あしたのジョーに見る、チームで制作するということ その1

「巨人の星」「あしたのジョー」は共に週刊少年マガジンで連載され社会現象を巻きおこした昭和40年代を象徴する大ヒット作。
いわゆる時代と寝た作品なのであるが現在における両作品の評価は少々違う。

「あしたのジョー」は時代を超えた名作と位置付けられるのに対し、「巨人の星」はパロディやツッコミの対象になることが多く、あくまで往年のヒット作という評価にとどまることが多い。
その理由の答えの一つがチーム制作の在り方に、あったのではないかと思ったのがこの記事を書こうと思った理由だ。と、前回に引き続き無理矢理タイトルにこじつけようとしていますが単純に漫画の話をするだけです。

この両作品制作のチーム構成はざっくり編集者・原作者・漫画家にわけられる。
編集は企画・進行管理。プロデューサーの色合いが強い。
原作者は文字通り原作。プロット・ネーム・構成
漫画家は構成・作画

web制作に当てはめれば編集・原作がディレクターで漫画家がデザイナー・コーダーの役割といったところでしょうか。
そして、よもや知らない人はいないと思いますが、いかんせん約50年前の作品なので記しておくと、この両作品の原作者は同一人物です。

中長期的目標と短期的目標を持つ
打倒少年サンデーと業界のトレンドに迎合しない編集方針の打ち出し

まずは「巨人の星」の制作の経緯を見ていこう。
1959年、同時期に日本初の週刊少年漫画雑誌が2誌、刊行される。それが小学館の「週刊少年サンデー」と講談社の「週刊少年マガジン」だ。
この2紙はライバルとして、しのぎを削るが「週刊少年サンデー」連載による赤塚不二夫の「おそ松くん」・藤子不二雄の「オバケのQ太郎」の大ヒット、
さらにはマガジンに連載されていた手塚治虫の「W3(ワンダースリー)」が連載6回目で突然サンデーに掲載誌を変更するという俗にいう『W3事件』を経て
1965年ごろには発行部数で20万部の大差をつけられてしまう。

『W3事件』によりマガジン編集部は脱手塚を標榜し、当時、関西のムーブメントであった貸本劇画の作家を積極的に起用しはじめ、
「ギャグのサンデー」に対抗しストーリーを重視した編集方針を打ち出すこととなる。

その先兵として生み出された企画が「巨人の星」だ。
マガジン編集は、当時から少年漫画の主力ジャンルであったプロ野球を舞台に、リアルに一人の男の半生を描く『大河野球漫画』。そして、当時の世相であった教育ママのアンチテーゼとして『父と子』というテーマを企画。
原作者にくすぶっていた梶原一騎に白羽の矢をたてた。

適材適所
企画を最大限に発揮できる人物の起用

原作者を迎えてのブレストで、梶原一騎は次々と素晴らしい発想、アイディアをだし、期待にたがわぬ、いやそれ以上の原作が出来上がる。
上記のテーマをタテ軸に、ロマンロランの「ジャン・クリストフ」の如く次々と襲い来る悲運を努力で乗り越える主人公、教養小説の要素をとりいれ主人公の内面的成長を描くといったヨコ軸で物語の厚みは、より増した。
連載開始以前に序盤のクライマックスである大リーグボール1号の完成までの構想はできあがっていたという。
連載第一話の原作は編集部内でも評判だったが、肝心の漫画家はまだ決まっていなかった。

「巨人の星」作画を担当した漫画家、「いなかっぺ大将」「荒野の少年イサム」などの代表作で知られる川崎のぼるは第2候補の漫画家であったと当時の編集があかしている。当時は無名中堅作家といった立ち位置であったが、他の仕事の兼ね合いなどでマガジンからの依頼を断わるも、どうしても川崎で行きたいという編集の一人が口説き落とした格好となった。

この、「巨人の星」の企画は当初原作者の梶原も乗り気ではなっかたらしく、梶原、川崎に共通した依頼固辞の理由は「野球に詳しくない」ということだった。

刺激しあえる関係性
モチベーションの高さでよりよい表現を生み出す

野球に詳しくない書き手により生み出された「巨人の星」は連載開始とともに爆発的な人気を得ることになる。
川崎は梶原の原稿についてこう語っている「すごく面白くてイメージがわいてくる原作なんです」
原作に刺激された川崎が負けじと気合の入った作画をいれると、次の週にはさらにテンションの高い原作がやってくるという相乗効果を生み出した。
ただ、梶原の要求はエスカレートして一コマで「東に日がのぼりつつある!西に月が沈みつつある!」というシーンの原作が来て閉口したと川崎は冗談めかしに語っている。この絵は見開きでかなり苦心したのだろうなぁという構図になっているので興味のある人はご一読されたし。
川崎のぼるは職人肌の絵師であり最終回近くはかなり高次元な表現方法でアートと商業漫画用のわかりやすさといった二律背反したものを見事にまとめた作画をいれている。
巨人の星はどちらかというとアニメのイメージが強いと思うが、ここまで読み進めた奇特な方は是非コミックスを手に取ってもらいたい。

書き出しで「巨人の星」の評価が低いと書いたが
時代を築いた漫画である。ビジネス視点で見れば大成功のケースです。多少の古さはあれど、今読んでもかなり面白い作品であることは間違いない。
ではなぜ、同じ編集部、原作者によってつくられた「あしたのジョー」と比べ評価が低いのか?いったいこの記事のどこがチーム制作の話だったのか?その答えは次回に譲ることにする。

「ストーリーのマガジン」にならって…続く!!です。

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