明海大学オープンカレッジ 様
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- 千葉県浦安市
[執筆者]
株式会社ノーティカル 代表取締役 末信公平(中小企業診断士)
より質の高い総合的な支援サービスを行うため、「財務」をベースに事業戦略を共に考え、マーケティングやチームビルディング、デザインなど企業経営に必要な支援を、当社の事業パートナーと共に行います。
https://nautical.co.jp
当社の支援先である神戸の老舗事務機器販売業、株式会社長澤音次郎商店が長年抱えていた課題がありました。
それは、新たな販路開拓を行うこと。その時のホームページは、ホームページビルダーを使って社員が何とか作り上げたものでした。 当時は最新だったホームページも、20年近くも放置されていたホームページは古臭さが抜けず、むしろマイナスのイメージを発信しているのではと危惧してました。
このままでは新たに販路開拓の営業をかけたところで、営業先の企業様がホームページを見に来た瞬間に「古臭い企業」「変化に対応できていない企業」とみなされ、信頼を得ることは難しいのではと考えていました。 ですがホームページの刷新にはそれなりのコストもかかりますので、なかなか着手することができません。
そこで、神戸市が実施する「神戸市内中小企業チャレンジ支援補助金(現在は募集終了)」を活用して制作費の一部を補助してもらい、思い切ってホームページのリニューアルに着手しました。
そこで、日頃から懇意にして頂いている株式会社アウラに依頼をし、私もホームページの製作に関わることになりました。
当社、株式会社ノーティカルのホームページの制作を依頼した時に感じていましたが、ホームページ制作者のヒアリング内容は我々中小企業診断士が経営支援時に行うヒアリング内容と同じような内容が多く、新たな学びがありました。
その業務内容は両社とも「クライアントの支援」であるので、同じ方を見ていて当然なのですが、新鮮に感じました。
そのため、お互いがカバーできない領域を異なる視点から一つのクライアントを見ますので、ひとりでは気付かなかった「長澤音次郎商店の強み」を発見することができました。 逆に、アウラの山名社長からも「ヒアリングもスムーズに進み、より深くクライアント様のことを知ることができ良かったです」と感想を述べられていました。
他の分野のコンサルタントと仕事をしているような、それでいて口だけでは終わらず一緒になって自社のクライアントを支援してくれる感じは、大変心強くありがたいものでした。
出来上がったホームページは後継者である長澤真祐氏の意向を反映させ、長澤音次郎商店の訴求したいこと、神戸で140年以上続く老舗企業の安心感をPRできるようになりました。 すると早速、過去に取引のあったお客様からの問い合わせが入ったり、新規企業への信頼感も増したりと、効果は表れています。 また、これまでは新規開拓にも消極的であったマインドが、しっかりとしたホームページを作ることによって「見てもらっても恥ずかしくない」と変わり、自信をもって開拓に望めるように変化がありました。
ホームページ作成はなかなか成果が形として見えにくい投資となりますが、いくつかの会社様を見せて頂いている経験からすると、費用対効果高い施策かと思います。 やはり全国(もしくは海外)に対して発信できる媒体を持つことで、狙っているターゲット顧客からの問い合わせが比較的早くにある事例を見ます。 また、長澤音次郎商店の例でもありますが、経営者や社員のマインドが前向きに変わる効果が得られます。 販売だけでなく、採用に関しても届いて欲しい人材に届けたいイメージを伝えることは、採用コストを抑え、定着率を高めるなどの効果が期待されます。
このように、自社のことを外部に訴求する「媒体=ホームページ」を経営戦略に合わせて変化させていくことは今後ますます重要になると考えます。
アウラの山名社長も常々おっしゃっていますが、ホームページの制作は始まりの一歩に過ぎないと考えます。
制作をしたら、メンテナンスを行い、情報発信も続けていく必要があります。
限られた資源しかない中小企業の場合、なかなかホームページのメンテナンスや情報発信に時間と労力を割くことも一苦労です。
ですが、やりっぱなしで放置することが良くないのは、経営もホームページも同じです。
ホームページは黙っていても集客をしてくれる営業マンと称される事もありますが、それもメンテナンスや情報発信を行ったうえでのことです。
長澤音次郎商店でも情報発信の部分において一苦労されていますが、私もアイデアを出したりや文章の推敲などをしながら励まし、何とか合間を見て少しずつコンテンツを増やしていってもらっている状態です。
今後も株式会社アウラと共に、企業支援の質を高め、支援の幅も広げていきたいと考えています